「ジャイロスコープ」に涙した

伊坂幸太郎の新刊「[ジャイロスコープ]を読みました。

今回は短篇集なので、軽く読めたんですが、その中の**「彗星さんたち」**を読み終えた時図らずも移動中の飛行機内で涙をこぼしてしまいました。

多分最近色々悩んでたこともあって二村さんに思いっきり感情移入してしまったこともあって読んでる途中から何度も「やばいなぁ」とは思ってましたが、まさか伊坂作品で涙をながすことになるとは。

ネタバレにならない程度に、著作権侵害にならない程度に、心を打たれたところの感想と引用をさせていただきます。

> 気をつけなくちゃいけないのは、「わたしが一番たいへん」って思っちゃうことね

> 「何番目くらいだといいんでしょうか」

> 「千番目くらい?」

> 「以外に上位ですね」

鶴田さんの「まぁ、それくらいの気持ちでいいんじゃないの」になんか心がかるくなりました。辛い時って自分だけが辛い、と思いがちだけど、それくらい適当だったらまぁ、自分だけじゃないしこれくらいのことは頑張れるのかな、と思う気がしました。

車両清掃の仕事に対し

> 「家事に比べれば夢のようだね」

> 「家事はさ、どんなにやることが山積みでも結局、やるしかないからね。うんざりだけど、どうにもならない。でも、ここだとみんなが分担してくれるでしょ」

二村さんと同じくその気持は私もよくわかりました。仕事だとチームに相談・フォローのお願いができる。

その時の二村さんの思いに子供の年齢層は違えどぴったりハマりました。

> 子供を起こし、着替えさせ、朝食の準備をし、登校準備を促し、送り出す。掃除機をかけ、食器を洗い、洗濯をし、浴槽を洗い、食材を買いに出かけ、娘を風呂に入れ、話し相手になり、寝かしつけ、「テレビを観すぎないように」「宿題をやりなさい」と口を酸っぱくしていい、学校からのプリントに目を通し、他の保護者と連絡を取り、体操服に名前を縫う。毎日がとにかく「やらなくてはならない作業」で溢れ返る。日々、次々とモンスターが襲ってきて、それを払っているうちに日が暮れる。娘の寝顔を見て、「もっと優しくしてあげれればよかった」と後悔に駆られる。明日はもっといい母親であろうと、と自らに言い聞かせるが、明日になればまた、家事と仕事のモンスター退治で、てんやわんやとなる。

> 私がもう一人いれば。そう思うことは多かった。限られた時間で、仕事を分担できれば。

これがいつか終わる時が来るという希望と寂しさと日々の辛さで潰れそうになる思いを再認識してしまいます。

そんな思いを浮かべながら話はすすみ、二村さんの娘さんが小学校で体調を壊している中、ちょっとワケありのお母さんからの電話。

断れる、嫌味を言われるのを覚悟で娘のお迎えをお願いしたお母さんの一言

> 「時にはわたしを頼っていいからね」

> 「まぁ、嫌だろうけど」

ここで一気に決壊してしまいました。

なかなかこの一言で感極まる人はいないかもしれないんですが、色々ある親子関係、仕事と育児と家事をこなす環境、娘を迎えに行かなきゃいけないが重なりつつ、「まぁ、嫌だろうけど」の「あんたのことはわかっとるよ」感。

きっと今、*誰かに頼りたい自分がいるけどそれを認めたくない自分*、を物語を通して突きつけられてるんじゃないかな、と感じました。

## 相変わらずの伊坂節
従来の伊坂幸太郎ファンは上の感想を見ると、「今回は見送るか」となりそうですが、そこは伊坂幸太郎!

他の物語はやっぱり伊坂幸太郎ですよ!

「まじで!」

「んなばかな!」

「いや、あかんやろ、それ!」

「そうくるか!」

短編の中にも十分発揮されてます!

さて、私は稲垣さんに出会ったら何を相談するだろう?

ワーキングパパは24時間年中無休

「専業ママは24時間年中無休」を読んで、
働くお父さんも働くお母さんも無休ですよ、でも楽しみましょう!
という話。
1.子供は子供でしっかりと意思を持った一人の人間です

そうです。子供を叱ってしまう時、よくあります。でもあとあと必ず思うんです。
「親の都合でしかってるな」
と。子供だって自分の意志で自分のタイミングでやりたいこと、やりたくないことあるんです。でも子供にはどうしようもないことがあるんです。
常にできることではないこともあるだろうけど、今だけは親が子供に合わせる努力を一生懸命してあげなきゃいけない、と日々思いながら失敗を繰り返してしまいますが、心の余裕をつくろう、とまずは思わなきゃいけないんです。
2. 子供と二人っきりの時間は今だけ

本当にその通りで、娘が保育園に通いだしてからは毎日びっくりすくるくらい成長しているので休みの日は24時間娘との時間を全力で楽しんでいます。
保育園に行く前は朝起きて仕事に行く前、帰ってきてからは一緒に寝るまで、夜泣き期間に限らず突如夜中に目を覚まし駐車場で抱っこをして歌を歌ったり声をかけたり、と体力的にきつい時もありましたが、やっぱり、「今しかできない」という想いがその期間を楽しめてた一番の要因でした。
3. ちょっとしたすきを見て自分時間を作る

これ、2番めと多少相反するところはあるけど、自分自身を楽しめてないとそれが1番目につながってくるので隙間時間を楽しむ、その時間を作るための努力をすることがかなり大事。
ワーキングパパ・ママは「専業ママは24時間無休」に比べるとまだ(言葉は悪いですが)仕事に逃げることができるので自分時間を作りやすいかもしれないので専業ママはもっと大変なんだろうな、と思うことは多々あります。
でも、ワーキングパパ・ママは(私だけ?)、
「仕事に逃げたい」
「でも中途半端になって仕事の責任をちゃんと果たせてないんじゃないか?」
「仕事してると時間がなくて子供とちゃんと向き合えていないんじゃないか?」
「家事・育児がちゃんとこなせない」
「家のことも仕事のこともちゃんと出来ないのに自分の時間を楽しみたいなんてわがままじゃないか?」
という罪悪感や劣等感が家と会社の行き来の度に押し寄せてきて潰れてしまいそうになることがあるんです。
そんな時は、子供のもっと小さい時の写真を見たり、子どもとの時間を楽しむことで「いいんじゃない?」と自分を許してあげることも言い訳かもしれませんがいいんじゃないか、と考えるように努力しなきゃな、と思う今日このごろです。
もし、上のような葛藤を抱えている方は以前に紹介したこのCMを是非見てみて自分を肯定してあげましょう。